Procedia Computer ScienceにKES2025の国際会議論文が掲載されました
2025年11月6日にElsevierのProcedia Computer Scienceにて、英文フルペーパーの査読付き論文が公刊されました。2025年9月に国際会議KES2025にて口頭発表を行ったもののプロシーディング論文です。
本論文では、生成AIを活用して学術論文をショート動画に変換するシステム「Paper 2 Clip」のプロトタイプを開発しました。15〜69歳の517名を対象に、AIが生成した「ショート動画」と「テキスト要約」の印象を比較しました。 その結果、①「情報の正確さ」のみ同程度であるものの、ショート動画は「学習の楽しさ」「短時間での理解」など、多くの項目でテキスト要約よりも高く評価されること、②年代や論文・動画の閲覧習慣にかかわらず一貫してショート動画が好印象であることが明らかになりました。
本調査は、国際学術誌『Journal of Digital Life』 から論文利用のご許諾をいただき、実現することができました。また同誌からのご提案により、今回の調査で使用した生成AIショート動画の一部を、特設ページ「AI Summary Videos – Experimental Release」として掲載いただきました!この場を借りてご協力下さった関係者の皆さまに感謝申し上げます。
上記ページに掲載された本調査で生成した動画は、2025年2月にSora 初期モデルで生成したものであり、現在のSora 2など新しいモデルでは全く異なるものになると考えられます。 この分野は日進月歩で進化しており、数カ月・数週間で技術的貢献が陳腐化してしまう難しさがあります…。例えば、論文PDFの動画化機能は、GoogleのNotebookLMでもすでに実装されて始めています。 その中でも、ユーザーの認知や印象に関する研究知見は普遍的に活用できるよう、引き続き社会実装を見据えた研究設計・開発を工夫していきたいと思います。
今後は、生成AIショート動画が高等教育における新たな科学コミュニケーションの手法となることを目指し、論文誌・学会・大学教育・高校探究などの教育研究の場での活用も進めていきたいと考えています。今回の知見がその足がかりになれば幸いです!
◆ Hayato Sezaki, Takashi Goto, Ayako Kurono (Fukunaga), Hideo Kawamata, Kayoko Kurita, (2025) ”Comparing User Perceptions of AI-Generated Short Video Clips and Text Summaries of Academic Papers: Toward the Development of the ‘Paper 2 Clip’ System”, Procedia Computer Science, Vol. 270, pp.5389-5398. DOI:https://doi.org/10.1016/j.procs.2025.10.006
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