Procedia Computer Scienceに論文が掲載されました

2023年12月8日にElsevierのProcedia Computer Scienceにて、英文フルペーパーの査読付き論文が公刊されました。オンライン技術を活用した模擬授業(マイクロ・ティーチング)の海外での実践研究をシステマティック・レビューを手法で網羅的に検討し、2023年9月に国際会議KES2023で口頭発表を行った研究です。


マイクロ・ティーチングは、修士での研究テーマとしているプレFDや高等教育の分野でも活用されていますが、まだまだ研究が少ない状態です。特に近年では、オンラインによる実践が蓄積されつつありますが、国際的にみてもそれらの実践研究を体系的にレビューした研究は存在しませんでした。


そのため今回のレビューでは、海外の教師教育の分野での研究蓄積に目を向けて、142件の海外文献をスクリーニングし、最終的に38件の実践研究を特定・検討しました。主に、オンラインの模擬授業で用いられる、①オンライン技術ツール、②研究手法、そして③対面と比較したオンラインの利点と欠点、の3点を検討しています。 


高等教育分野の方のみならず、初等中等教育の教員養成に携わる方々にも、ぜひお読みいただき、忌憚のないご意見をいただけたら幸いです。皆さまぜひご覧ください。


◆ Hayato Sezaki, Yanran Lei, Yushan Xu, Satori Hachisuka, Shin'ichi Warisawa, Kayoko Kurita, (2023) ”Online Technology-Based Microteaching in Teacher Education: A Systematic Literature Review”, Procedia Computer Science, Vol. 225, pp.2487-2496. DOI:https://doi.org/10.1016/j.procs.2023.10.240